ニット用語(50音順)
引用:ニットウエア ハンドブック改訂版
あ行 | あ | い | う | え | お
か行 | か | き | く | け | こ
さ行 | さ | し | す | せ | そ
た行 | た | ち | つ | て | と
な行 | な | に | ぬ | ね | の
は行 | は | ひ | ふ | へ | ほ
ま行 | ま | み | む | め | も
や行 | や | ゆ | よ
ら行 | ら | り | る | れ | ろ
わ行 | わ | を
【さ】
サープリス・ネック(Surplice neck)
ネックラインのひとつで、着物ネックとも言われる。 V首型のセーターなどで、Vの下の部分が打合せ式になっているもの。
サイクロニット
編機には大きく分けて横編、丸編、経編の3種類があるが、サイクロニットは丸編機でありながら、経糸を組織的に編成することで、より織物ライクな生地を追求したもの。 伸縮性を抑え、寸法安定性を高めている。 生産性は劣る。これに関連して経編機で緯糸挿入方式のものがある。
先染め(さきぞめ)
衣料品の染色は、糸の段階で染めるもの、生地あるいは製品で染めるものとがあるが、先染めは糸で染めることを指し、これに対し後染めは生地で染めることを言う。 横編みではジャガードヤインターシャなどの柄物は無論、淡色の製品の場合もほとんどが先染め糸使いである。 丸編は柄物は先染め、無地は後染めが一般的。
作業手袋(さぎょうてぶくろ)
かつて、軍隊で使用されていたことから「軍手」とも言われていた。 また、手袋業界では編物の作業手袋についてのみ、略して作手と呼んでいる。 素材は綿糸が主流で、一部に合繊、さらに特別なものではアラミド繊維など高強力繊維使いのものもある。
サクソン・インチ(Saxon inch)
ドイツにおける編機のゲージを表した長さの単位で1サクソン・インチは23.6ミリ。
サクソン・ゲージ(Saxon gauge)
ドイツにおける編機の1サクソン・インチ(23.6ミリ)間の針数。サクソン式の20ゲージといえば、1サクソン・インチ間に20本の張りを有する編機。
差し目(さしめ、Loopers course)
かがり合わす生地の編目のこと。 編生地と編生地とを縫い目なしにつぎ合わせるための編目をいう。 最後のコース編目を少し大きく編み、捨て糸コースを数コース編む。
差し目落ち(さしめおち)
編地の欠点。 靴下、手袋などの身編部と口ゴム編部の各編目を連綴するとき、リンキングマシンの不調、または手で連綴するときに、不注意によって、そのかがり目がはずれて穴があき、梯子傷のもとになる。
サテン・バック編地
サテンは経糸と緯糸をそれぞれ浮かせ、交差を少なくする織り方の朱子織。 サテンバック編地は、これに似たトリコット編地を言う。 2枚筬機で、後筬1×1、前筬1×3または1×4とし、編地の裏側に斜の3~4本分が浮糸状にとんでいる。
サポーティー・ショーツ
ショーツ(婦人下着)の身生地にポリウレタン弾性を糸を複合したフィット性の高い商品をいう。 弾性糸を裸糸のままで、綿糸と交編したベア天竺を始め、CSY(コア・スパン・ヤーン)、カバリング糸など複合した糸を編み込む場合もある。
サポート・パンティー・ストッキング(Support panty stocking)
ポリウレタン弾性糸とナイロンのカバリング糸を使用したP・S(パンティー・ストッキング)のこと。 従来のウーリーナイロン糸に比べ、フィット性が大幅に向上している。 カバリング糸とナイロンのナマ糸を交編したものが主流だが、カバリング糸100%使いのものが増加、これを「ゾッキ・サポート」と称している。 ちなみに、サポートは東レの登録商標。
サマー・セーター(Summer sweater)
透かし柄や綿素材などを使用することで夏に着るセーターのこと。
晒し(さらし、Bleaching)
織り上がった生地、編み上がった気意地を生機(きばた)と言い、これを精錬、漂泊することをいう。 捺染用の白生地をプリント下晒と言う。
三原組織(さんげんそしき)
編物では、平編・天竺編・ゴム編・あぜ編・パール編・両頭編を緯編の3基本組織という。 経編ではシングル・デンビー、シングル・アトラス(バンダイク)、シングル・コードが三原組織。 織物の場合は、平織、斜文織、朱子織をいう。
三者混(さんしゃこん、Multi mix yarn)
3種類の素材をミックスしたもの。 100%素材のものと違って、独特の風合いを出したり、染色した時の特徴などがある。